生活習慣病の対策とメディカルチェックについて

看護師は患者にとって身近な存在として医療や介護の現場で重要な役割を果たしています。患者や高齢者にとってコミュニケーションが取りやすい医療従事者であり、自分の健康について困ったことがある場合は、医師に相談する前に看護師に悩みを打ち明けることも少なくありません。

医療や介護関連の施設で相談される健康の悩みの中には、直接病気に関わるものもあれば、普段の生活の中で気にかかっている程度のものもあります。生活習慣病が広く知られるようになったことで、病気の有無に関わらず医療従事者が健康相談を受ける機会は増えてきています。しかし、その解決法として安易に「運動をするのが良い」というアドバイスを与えてしまうと、それによって相談者の容態が悪化するケースがあるので、注意が必要です。運動によって身体に負荷をかけることで、重篤な事態になってしまうことも稀にあるからです。病気を持っている人の場合には、運動をする前にメディカルチェックが必要であることを、看護師は理解しておかなければなりません。疾患がある人は、運動負荷が身体に大きなダメージを与えてしまうことがあるので、「運動=健康促進」とは言えないからです。

近年は、生活習慣病の観点から特に糖尿病の人が増えていますが、インスリンや血糖降下剤の投与によって血糖値が下がっているときに運動をすると、低血糖になってしまうというケースも少なくないようです。そのため、医療に携わる人は迂闊なアドバイスはせず、医師に相談することが重要であり、看護師も例外ではありません。